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「紛争終結の条件」

学会発表のため、いい加減、ペーパーの準備を進めねばならず
10年ぶりに、修士時代に書いていた文書ファイルを開けてみた。
(修論で扱った内容を報告のテーマにとりあげたため)

関係ないけどゼミで提出したレポートを読み返してみて
あらためて自分が馬鹿な学生だったことを自覚・・・
よくこれで大学院に進学したものだ (~~;
先日終わった外大での教育セミナーに集まって来てくれた
学生さんたちの秀逸ぶりと比べると、まるで子どもと大人。
偉そうにコメントしたりしてたことをお詫びしたくなってきてしまう。

それにしても自分の問題関心は、今も昔もあまり変わらないんだな
というのは実感。ゼミの課題に設定されたからかもしれないけれど
「紛争終結の条件」と題した自分の文章を読み返しながら
少しは拾えそうなフレーズも発見した。

ここでは紛争の「終結」と「解決」とを区別することが重要である。
紛争の焦点となる利益には実現の程度が存在すると仮定し、
その相対的な実現でもって満足するときにのみ、紛争は終結する。
つまり紛争の非ゼロ・サム化を図ることにより一応の解決が可能になるのである。
(これに対して紛争当事者の全ての利益が満たされなければならない
紛争の「解決」は非常に困難で、殆どの場合
(競合する利益に対する片方の認識が変化しない限り)不可能に近い)


レポートは湾岸戦争とベトナム戦争の比較から一般理論を導き出そう
というものだが、この辺で書いてることはまあ説得力あり。
注をつけてないので、どこからアイデアを引っ張り出したかは不明。

交渉・合意による妥協を導く要素としては、以下のものが事例の分析から導かれる。
・ 紛争を取り巻く国際環境(関係国数の数…環境の複雑性)
・ 士気・世論
・ 戦略的な勝利の可能性(戦況、期間はあまり関係ない)
・ 国内政治と紛争遂行とのPriority(自国の安全保障に直接関わるか)
・ 紛争状態の終結によるメリットと、継続により追求される利益との比較考量
・ 大国優位の地位/交渉の相手方の一定の地位
・ 紛争の局地化(大国間衝突の回避)


後から二番目の指摘で「相手を徹底的には負かさないこと」を重視し、
最後で「当事者間の対話」に最終的解決の場を求めているあたりは
汎用性があるかも。
まあここは「導く要素」ではなく「影響を与える要素」とする方が妥当だけど。

争点となる問題が当事国にとって譲りがたいvitalな利益である場合
(たとえば自国の安全保障や民族の生存が懸かっているような場合)、
交渉により合意に達することは相当の困難を伴うことが予測される。
昨今頻発している民族や宗教をめぐる紛争はこれに属する。
しかし同様のプロセスをたどった紛争の終結はやはり可能である。
(中略)
重要なことは、お互いが自らの利益を完全に押し通そうとせず、
また一度に全ての問題を解決しようとせずに、時間の流れと選好の変化に
解決を促す余地を残すやり方を取るということである。

紛争の原因(たとえば相互のNationalismの領土的実現)を
根本的・包括的に一度に解決しようと試みるのではなく、
より実利的な面(たとえば人々の安全な居住)に焦点を絞り、
利益は競合したままでも共生を可能にしようとする変化である。
そうした紛争解決の理想状態に対する認識の変化は衝突していた
利益の両立の可能性を広げる。


「時間の流れと選好の変化」っていうのはいいかも。
いずれにしても、修論を書く前でパレスチナ/イスラエルのことは
あまり念頭に置いていない時期に書いたものなのに、
なんとなくやっぱり、そちらにも適用可能そうな結論を導いてる
あたりが面白い。(・・・って自分を分析してますね)

とはいえ読書量も異常に少ないし、注のつけ方も知らず、文章の書き方すら
なってない。(冒頭辺りでRealism、Liberalismと英語で書いてるのも馬鹿くさい。
定訳も知らんかったんですね、この頃は。まことに救い難い(~~;

でも10年経つと、昔の自分を「大馬鹿者」と思えるくらいには
少しは成長した、というのは慰めになりますかね。
10年後の自分は、今の自分をまた同じように「大馬鹿者」と思えるくらいに
成長していたいものです。
いや、そうならないとまずいでしょう、どう考えても・・・




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第2回直接交渉を終えて

9月26日に期限を迎える西岸地区での入植地建設凍結をめぐって
緊張が高まってきている。
14,15日にシャルム・アッ=シャイフ、エルサレムと場所を移して
行なわれた直接対話だが、成果を強調するミッチェル米中東特使
の発言とは裏腹に、具体的な進展があった様子は伺われない。

仲介交渉の継続に向けて環境を整備するため、
オバマ政権はイスラエル政府側に、入植地建設凍結期間を
3ヶ月延長するよう促したという(al-Sharq al-Awsat9/16)。
だがイスラエル首相府は木曜日(9/16)朝の時点で
この問題に関してネタニヤフ首相の立場に変化はないと明言している。

ネタニヤフ首相は2010年11月、10ヶ月間の入植地建設の凍結を宣言したが
その延長をめぐってはリクード党内でも反発が強い。
9/13に開かれた党集会では4名の議員が、凍結が延長されれば
来年度予算案への支持を取り下げると表明した。また副首相の
シルヴァン・シャロームは同じ席で、期限が終われば西岸地区全土で
建設を新たに始めると発言している(Ha'aretz9/13)。

パレスチナ側の情報筋によると水曜日(9/15)のエルサレムの会議で
ネタニヤフ首相はアッバース大統領に、今月末には入植地の建設を
再開する予定であると告げたという(Haaretz9/16)。
アッバース大統領は以前から、建設が再開されれば和平交渉からは
離脱すると、繰り返し強調している。

アッバース大統領の置かれた立場は厳しい。
2000年のキャンプ・デービッド交渉に臨んだアラファート同様、
これ以上の譲歩は自身の立場への信任を根本から揺るがしかねない。
パレスチナ側ではハマース、PFLPを含めた主な勢力が
直接対話の実施そのものに反対している(Ma'an9/14)。

二日間の対話を終えてて、それでもアッバース大統領は
「対話以外に選択肢はない」と述べた。これは本音だろう。
ガザ地区を掌握するハマースに対抗して、任期切れの大統領が
国内外に向けて権力の正統性を維持するには、仲介者である
アメリカの信任を受けているという立場にすがるしかない。

アメリカにとってみればアッバースは、中東で進める「民主化」の一環として
カーター元大統領自身も監視団に参画して実施された選挙で
選ばれた大統領だ。他に的確な候補もおらず、ファタハの中では
彼を支持せざるを得ないというところだろう。

11月2日に中間選挙を控えたオバマ政権にとって、この時期の外交での
失敗は手痛い打撃となりかねない。大統領選挙と比べて
国内向きの性格が強いとされる議会選挙だが、経済対策で有効な手が打てず
点数を稼げていない民主党は、今回は共和党に大幅に議席を譲る
との見方も選挙調査の結果に出ている。(朝日新聞9/15)

次回の直接交渉の日程は、来週以降に調整をして決定されるという。
その日程次第ではあるが、会議の前に入植地建設が再開される
可能性は高い。イスラエルは4月のバイデン副大統領来訪を前に
1600軒の入植地建設計画を発表し、両国関係を緊張させた経緯がある。
今回も同じ轍を踏むことになるのかどうか。
展開が注目される。

マンゴーと高校生

ようやく日常に戻ってきました。
たまった仕事にも少しずつ着手し、暑いので朝から
大学にも通い始めました。

夏バテ防止には美味しいものを食べるに限る!!
ということで、今日の朝ごはんはマンゴーです。
それも沖縄産のキーツマンゴーとかいう種類。
沖縄に就職した親友が送ってきてくれました。

mango01

牛刀のサイズと比べてみると分かります。
こんなに大きなサイズ!!暑さのおかげか完熟です。
自分で切るのは初めてでしたが、ぐじゅぐじゅになってしまった
種の近くをカクテル用に分けても、まだたっぷり二皿分あります。
甘くてジューシー。最高です!!
ありがとおっ!(^^)

mango02.jpg

送り主の彼女とは、中学・高校からのつきあいです。
(実は小学校の塾も同じだったらしいが、その頃は面識がなく)
大学受験の前の年に、そういえば各々の志望校の下見に一緒に行きました。

先に進学で東京に来ていた彼女から
「あんたはいずれここ(東京)に住むことになるんだから
電車の色(山手線=緑、総武線=黄色とか)を覚えなさい」
と説かれて、何言ってんだ、と思ったのが
なぜか鮮明に記憶に残っています。
でも結果的には彼女の予言の通りになりました。
以来、なんだかんだで類似の道を歩むことになり。

一時は弁護士を目指す気になってた私が、やめて研究を続ける
ことになったとき、言われた一言「不毛の道へようこそ」
こちらもけだし名言ですね。。。
まあお互いめでたく修了後早々に就職できたからよかったようなものの。
彼女の慧眼には頭が下がります。

なんて過去を思い出しながら、なにげなく点けたテレビで
やっていた「高校生クイズ」。すでに準決勝だったので
ついでに最後まで見てしまいました。
次点で終わった浦和高校の学生さんの言葉「二番じゃダメなんです」
を聞いて、当然ながら蓮舫の顔を思い浮かべはしたものの
その勢いにふと自分の高校時代がフラッシュバックのように蘇りもして。

・・・思えばあの頃は、自分ももっと純粋に頂点を目指し、
妥協を許さず頑張っていたなあ。目標がはっきり決まっていたから
分かりやすかったのかもしれないけど。
今はなんだか場当たり的に仕事をこなし、その時々を
楽しんでいるだけのような気がする。充実していない訳ではないけれど。
研究者としての自分の目標は何だろう。追究したいものとは?
安定を手に入れつつある今、もう一度背筋を正す必要がある気がしてきた。
プロフィール

錦田愛子

Author:錦田愛子
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