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金曜日は礼拝の日

移動疲れで早々に眠ってしまった到着の、翌日は金曜日。
今夜からシャバット(ユダヤ教の安息日)が始まるので
その前に食糧を調達しようと近くのスーパーへ急ぎます。
午前中の店内は、同じ考え?の人たちでかなり混雑していました。

エルサレムの「週末」はかなり複雑です。
ユダヤ教、イスラーム教、キリスト教のそれぞれが宗教に基づき
祝日や週末休みを実践しており、それらが微妙にずれるせいです。
ユダヤ教は金曜日の日没から土曜日の日没までが安息日となり
バスの運行や、大学、商店、公共施設などが休みになります。
それに対してイスラームでは金曜の昼が大事な集団礼拝の日になるので
金曜日の朝から休み、土曜日は半ドン。キリスト教は日曜日が休みです。

日本が採ってる「土日休み」というのは、キリスト教の西洋に倣った
システムだと思いますが、イスラエルでは金曜日と土曜日が休み。
日曜日は日本でいう月曜日、一週間の始まりです。
木曜日に到着したのは幸いで、ぎりぎりで手続きを終えて入寮できた
というタイミングでした。

来週からは仕事を開始になるので、その前に町を散策へ。
というか、久しぶりに来ることができたエルサレムを堪能するため
買い物の後はさっそく町に降りることにしました。
まだ見ていない黄金のドームや旧市街を、この目で確かめたいと
心が踊り、ウキウキ気分。

寮と大学以外は何も分からないので、寮の敷地を出たところで
通りがかりの青年に道を聞きます。友だちと話してるのを傍で聞いて
アラビア語で話しかけると、にこやかな笑顔でバス乗り場や運行時刻など
教えてくれました。彼の説明によると
なんでもシャバットは午後3時までしかバスがないとのこと。

帰りをどうしよう、まあなんとかなるか、と思っていると
バス停にやってきたのはなんとパレスチナ側のバス(通称アラブ・バス)。
エゲッド(イスラエル側のバス)に乗るつもりだったのですが
これが来るならむしろいっそ便利!シャバットも走ってくれるし
なにより乗り慣れている。アラビア語も英語も通じるので安心して乗れます。

ここまでずっとイスラエル側の秘書さんたちとやり取りして
そちら側に適応しようと努力していたのが、アラブ・バスに乗ると
一気に昔馴染みの雰囲気に戻った気分になっていきます。
シェイフ・ジャラ、アメリカン・コロニーの前を通って、バスは
エルサレム・ホテルの前の昔と同じバス乗り場にあっという間に到着しました。

誰一人馴染みの人に逢うわけでもないのに、妙に懐かしさを覚え
無意識のうちに、昔見た景色を今と重ねあわせて変化を楽しんでしまいます。
ここにあった店が変わった、この新聞屋さんは健在だ、などなど。
しばらくダマスカス門の周辺をうろうろしてから、旧市街に入ろうとすると
すごい人の流れに押し戻されそうに。ぎゅうぎゅうに溢れ出してくる人の波を
かきわけて中に入ると、しばらく道の脇で休憩。

時刻は1時半。そういえば今日は金曜日、イスラーム教の集団礼拝の日。
ちょうど礼拝が終わって、アル=アクサーモスクから人が出てくる時間帯に
重なってしまったのでした。
なんといってもエルサレムはイスラーム三大聖地の一つ!その迫力に
いきなり圧倒されながら、エルサレムに来た醍醐味を堪能することになりました。

prayer_muslim01.jpg
↑ ダマスカス門近くの巡礼帰りの人の群れ

少し人が空いたところで通りの奥に進み、旧市街をぶらぶら。
見慣れたはずの風景が、まだ夢の中のようでボンヤリと実感がわきません。
寮の部屋で欲しい日用雑貨を探し歩いたり、店主のおじさんと話をしたり。
キリスト教の聖地、聖墳墓教会に足を運ぶと、いつものように大勢の巡礼者や
観光客で賑わっていました。カメラを必死に構える人々を見ながら
自分はもう、撮り急がなくていいんだ、というのに気づき幸せな気分に。
教会の神父さんと並んでぼーっと椅子に座り、観光客を眺めながら
ゆっくり落ち着いてここを訪ねることのできる贅沢さを実感しました。

いったん旧市街を出て西エルサレムに足を運んだものの、こちらはやはり
シャバットが近いとあって、多くの店がシャッターを下ろしていました。
ユダヤ側で買い物するには、平日に来るしかないようです。
でもヘブライ語のコースが始まるまで、まだしばらくあるので
その間にまた来よう、と決めて再び旧市街へ。
ちょうど夕方になってきたので、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」へ足を運びます。

「壁」のあるエリアは警備が厳重で、金属探知機などセキュリティ・チェックを
くぐらないといけません。その入り口にいた若い兵士はなぜかフレンドリー。
「まだ入れる?」と聞くと「Why not?」と答えてくれます。
時刻は午後6時。まだ日没まで1時間ほどあるので、外国人でも入れてくれるようです。

「壁」の前のお祈り場所は、男女別に仕切られていますが、その仕切や
観光客と隔てる壁は、見る度にがっちりした物になってきている印象。
今回はそれに加えて、イスラーム今日の聖地「ハラム・アッシャリーフ」に続く
プロムナードが工事中なのか、びっしりと覆いをかけられているのに驚きました。
入ってすぐの右手には、なにやら工事中なのか幕がかけられた一角が。
いったい何を作るつもりなんだろう?

日没を待ちながら少し退屈してきて、右手のユダヤ地区へと階段を上がっていく
ことにしました。礼拝に下りてくるユダヤ教徒の波を避けて、小さい階段を上がると
そこは絶景スポット。黄金のドームが夕日に照らされて燦然と輝いています。
その下で続々と集まり、「壁」の前を埋め尽くしていく人々。あっという間に
礼拝所はいっぱいになっていきます。

jerusalem_prayers_dome.jpg

観光地ながらエルサレムの魅力と対立を凝縮した場所。
そこで所在無げにぼーっと佇んで堪能してから、ようやく私は家路につきました。
ダマスカス門に向かって旧市街を抜けていこうとすると、まさにさっきまで
私がいた場所に向かい急ぐユダヤ教徒の人々とすれ違います。
なんだか今日はずっと、礼拝の人々の波と逆行しているようです。

次に来るときはもう少し、ユダヤ教のことが分かるようになって来よう。
お祈りや、彼らの言葉をもう少し理解できるように。
少しずつ、前進です。
(2011年6月3日分)
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シャローム

先日ご挨拶したサラです。
コテル(神殿の壁)の祈る場所を下にもうひとつフロアを作ると聞きました。
その工事での覆いかな?
観光客も、女性の方であればどんどん入って行って何も構わないですよ。
女性たちの祈りの中に座ってみるのも、よいのではないかとおもいます。

大学の寮も、対立した組み合わせで余計に神経を遣わなくてよいように配慮が行き渡っているとおもいます。
ヒブルー大学も、わたしが夜間に通った法律学校(イェフダ・ショムロンに近いホッド・シャロンにありました)も、アラブ人(と表していました)学生が、25%前後学んでいるとおもいます。

よい滞在になるとよいですね。
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